子どもに「読書感想文を手伝って!」と言われたら~5回シリーズ 第4回~
- leaf-fukui
- 11 分前
- 読了時間: 5分
子どもに「読書感想文を手伝って!」と言われたら
こんにちは。福井市の学習塾・進学塾、個別ゼミLEAFの飯田です。
これまで3回にわたり、「読書感想文の書き方」をご紹介してきました。
第1回では「テーマを決めること」、第2回では「テーマにつながる場面を選ぶこと」、第3回では「質問をして考えを深めること」をお伝えしました。
ここまで準備できたら、あとは「型」に沿って文章を組み立てていきます。
今回は、いよいよ完成編です。
第4回 読書感想文の書き方
1,200字はこう書く!読書感想文 完成編
保護者の方から一番多くいただくご相談が、
「1,200字も書けるのでしょうか?」というものです。
結論からお伝えすると、書けます。
しかも、無理に文字数を増やす必要はありません。
大切なのは、「長く書くこと」ではなく、「深く考えること」です。
ここまで準備できたら、あとは「型」に沿って書きます
読書感想文を書くとき、お子様は、
「最初に何を書けばいいの?」と迷ってしまいます。
そこで、次の6つの型を使います。
① 本を選んだ理由・読む前の印象
② 心に残った場面①
③ 自分が感じたこと・自分の経験
④ 心に残った場面②、または③
⑤ さらに考えたこと
⑥ 本全体を読んで学んだこと・これから
この順番に書くだけで、自然とまとまりのある読書感想文になります。
実際に組み立ててみましょう
例えば、テーマを「あきらめないこと」にした場合です。
① 本を選んだ理由
まずは短くて構いません。
例
「私は『〇〇』という本を読みました。題名を見て面白そうだと思ったことと、最後まで努力する主人公の話だと聞いて、読んでみたいと思いました。」
100字程度で十分です。
② 心に残った場面①
テーマにつながる最初の場面を書きます。
例
「一番心に残ったのは、主人公が何度失敗しても挑戦を続けた場面です。」
ここで終わらせず、第3回でお話しした質問を思い出してください。
・どうして?
・自分だったら?
・同じような経験は?
これらを書き加えると、200~300字程度になります。
③ 自分の経験を書く
ここが読書感想文らしくなるポイントです。
例
「私もサッカーの試合で失敗して、落ち込んだことがあります。そのときは、もう練習したくないと思いました。しかし、毎日練習を続けたことで少しずつ上達し、試合にも出られるようになりました。」
本と自分の経験がつながることで、「本を読んだ感想」が自分自身の言葉になります。
④ 次の場面へつなぐ
ここでよくあるのが、
「次の場面をどう書けばいいの?」という疑問です。
そこで、考えをつなげる一文を入れます。
例えば、
「また、この気持ちは物語の最後でも強く感じました。」「さらに読み進めると、主人公の成長がよく分かる場面がありました。」「この出来事だけでなく、最後の場面でも同じことを感じました。」
この一文が入るだけで、文章が自然につながります。
⑤ 心に残った場面②
例
「最後の大会では、主人公は努力を続けた結果、夢をかなえました。」
ここでも、
・どう思った?
・なぜそう思った?
・最初の場面と比べてどう感じた?
と考えます。
例えば、
「最初は『あきらめないことが大切だ』と思いましたが、この場面では、『努力を続けることが結果につながることもある』ということを学びました。」
このように書くことで、「考えが深まった」ことが伝わります。
⑥ 最後にまとめる
最後は、本全体を読んで学んだことを書きます。
例
「この本を読んで、努力はすぐに結果が出なくても、続けることが大切だと分かりました。これからは勉強でも、難しい問題があってもすぐにあきらめず、最後まで挑戦したいと思います。」
未来につなげる言葉で終わると、読書感想文全体がきれいにまとまります。
これで1,200字になります
保護者の方から、
「1,200字に届きません。」というご相談をいただくことがあります。
しかし実際には、
① 本を選んだ理由……約100字
② 場面①……約250字
③ 自分の経験……約250字
④ 場面②……約250字
⑤ 考えが深まったこと……約200字
⑥ まとめ……約150字
これだけで約1,200字になります。
文字数を増やそうとする必要はありません。
一つひとつの場面について、しっかり考えることが一番の近道です。
ワンポイントアドバイス
「もっと長く書こう。」とは言いません。
代わりに、「もう少し教えて。」と聞いてみてください。
すると、お子様は自然と話し始めます。
その話した内容を文章にすると、読書感想文になります。
つまり、「話せることは、書けること」なのです。
今日からできる親子チャレンジ
読書感想文を書き終えたら、最後にお子様へ次の3つを聞いてみてください。
① 一番伝えたかったことは書けた?
② 自分の経験は入っている?
③ 読む前と読んだ後で、考え方は変わった?
もし3つとも「はい」と答えられたら、その読書感想文は、あらすじではなく「自分の考え」が書かれた素晴らしい作品になっています。
次回予告
4回にわたり、「読書感想文の書き方」をご紹介してきました。
実は、読書感想文で身に付く力は、夏休みの宿題だけで終わるものではありません。
高校受験の記述問題、小論文、面接、そして社会に出てからも役立つ「考える力」につながっています。
最終回では、読書感想文を通して育てたい力と、個別ゼミLEAFが大切にしている教育への考え方をお伝えします。
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