子どもに「読書感想文を手伝って!」と言われたら~5回シリーズ 第2回~
- leaf-fukui
- 1 日前
- 読了時間: 5分
子どもに「読書感想文を手伝って!」と言われたら
こんにちは。福井市の学習塾・進学塾、個別ゼミLEAFの飯田です。
「子どもに『読書感想文を手伝って!』と言われたら」シリーズ、第2回です。
前回は、読書感想文を書く前に、まず「この本で一番伝わってきたことは何だろう?」と考え、テーマを一つ決めることが大切だとお話ししました。
今回は、「心に残った場面はどう選ぶ?」をテーマに、あらすじにならず、読みやすい読書感想文にするコツをご紹介します。
第2回 読書感想文の書き方
あらすじにならない!「心に残った場面」の見つけ方
保護者の方からよくいただくご相談に、
「心に残った場面を一つ書いたら終わってしまいます。」「場面をいくつか書くと、あらすじになってしまいます。」
というものがあります。
実は、この二つには共通の原因があります。
それは、「場面」だけで考えてしまっていることです。
読書感想文では、「場面」で考えるのではなく、「テーマ」を中心に考えることが大切です。
あらすじになってしまう理由
例えば、努力を続ける主人公が登場する本を読んだとします。
よくある読書感想文は、
「主人公は大会に向けて練習しました。」「途中で失敗しました。」「最後は優勝しました。」
と、本の出来事を順番に書いてしまいます。
これでは、本を読んでいない人に内容を説明しているだけです。
読書感想文ではなく、「あらすじ」になってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか。
まず「テーマ」を一つ決めます
前回お伝えしたように、最初に考えるのは、
「この本で一番伝わってきたことは何だろう?」ということです。
例えば、
・あきらめないこと・友達の大切さ・家族の支え・勇気・思いやり
などです。
このテーマが決まると、「どの場面を書けばよいか」が自然に見えてきます。
場面は2~3つで十分です
「1,200字書くなら、たくさんの場面を書かなければいけない。」
と思う方もいらっしゃいますが、その必要はありません。
むしろ、場面をたくさん書くほど、あらすじになりやすくなります。
おすすめは、テーマにつながる場面を2~3つ選ぶことです。
例えば、テーマが「あきらめないこと」なら、
① 主人公が失敗しても挑戦を続けた場面
② 仲間に励まされて努力を続けた場面
③ 努力が実を結んだ場面
この3つだけでも十分です。
「場面」ではなく「考え」をつなげます
ここが一番大切な考え方です。
場面と場面を、出来事の順番だけでつなぐのではありません。
「自分の考え」をつなげるのです。
場面①
主人公は何度失敗しても挑戦を続けました。
私は、「あきらめずに努力を続けることは大切なんだ」と思いました。
ここで終わるのではなく、次に、
「また、この気持ちは物語の後半でも強く感じました。」という一文を入れます。
場面②
最後の大会では、主人公は努力を続けた結果、夢をかなえました。
私は、「努力は続けることで、いつか結果につながるんだ。」と考えました。
このように、最初の場面で感じたことが、次の場面で「さらに強くなった」という流れで書くと、とても自然な文章になります。
つなぎに使える言葉
場面を変えるときは、次のような表現を使うと読みやすくなります。
・また、この気持ちは次の場面でも感じました。
・このテーマは、物語の後半でも描かれていました。
・さらに読み進めると、もう一つ心に残る場面がありました。
・この出来事だけでなく、最後の場面でも同じことを感じました。
・最初は〇〇と思いましたが、次の場面ではその思いがさらに強くなりました。
こうした一文が入るだけで、文章の流れがとても自然になります。
実際に比べてみましょう
あらすじになってしまう例
主人公は毎日練習しました。試合では負けました。最後の大会で優勝しました。
感想文になる例
主人公が負けても練習を続けた場面が一番心に残りました。私は、何度失敗しても努力を続けることの大切さを感じました。また、この気持ちは最後の大会の場面でも強く感じました。主人公は努力を続けたことで、最後の大会で優勝という夢をかなえることができました。私は、「努力はすぐに結果が出なくても、続けることが大切なんだ」と改めて思いました。
この文章では、場面を並べているだけではありません。
場面を通して、自分の考えがどう深まったのかを書いていることが分かります。
ワンポイントアドバイス
「場面をつなぐ」のではなく、「考えを深める」ことを意識してみてください。
最初の場面で感じたことが、次の場面ではどう変わったのか。
もっと強く感じたのか。
新しい気付きがあったのか。
そこを書くことで、読書感想文らしい文章になります。
今日からできる親子チャレンジ
今日は、お子様と一緒に本を開いて、
「この本で一番伝わってきたことは何だろう?」と聞いてみてください。
答えが出たら、
「そのテーマが分かる場面を二つ探してみよう。」と声を掛けてみてください。
たったこれだけでも、読書感想文の組み立てがぐっと楽になります。
次回予告
次回は、「どうして?」だけで文章が増える!をテーマにお話しします。
「主人公がすごいと思いました。」という一文を、どうやって200字、300字へと広げていくのか。
「質問によるインタビュー法」を、親子の会話例を交えながら詳しくご紹介します。
ご家庭でもすぐに実践できる内容ですので、ぜひご覧ください。
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