【第3回】小学校で英語が好きだったのに、中学英語で苦戦するのはなぜ?新中1が今から準備すべきこと
こんにちは。
効率的な学習法で成績アップを目指す福井市の塾、個別ゼミLEAFの飯田です。
今回も、新中学1年生になる小学6年生の保護者の方に、ぜひ知っていただきたいお話です。
前回は、「算数が得意だった子が、中学数学でつまずく3つの理由」について解説しました。
第3回のテーマは「英語」です。
「小学校では英語が好きだったのに、中学校に入ったら英語が苦手になってしまった……」
実は、このようなケースは珍しくありません。
小学校でも英語を学習しているのに、なぜ中学校に入ると苦戦するのでしょうか?
それは、小学校と中学校では、英語の学習内容や求められる力に違いがあるからです。
今回は、中学英語でつまずく3つの理由と、小学6年生の今からできる対策を具体的に解説します。
① 英語を「聞いて分かる」と「読んで書ける」は違う
小学校の英語では、英語を聞いたり、話したりする活動を通して、英語に親しむ機会が多く設けられています。
もちろん、小学校でも英語の読み書きを学習します。
しかし、中学校では、単語や英文を正確に読み書きする力が、より一層求められます。
例えば、次の英文です。
I play soccer.(私はサッカーをします。)
この英文を聞いて意味が分かる子でも、何も見ずに書こうとすると、
- play のスペルが分からない
- soccer のスペルを間違える
- 文の最初を大文字にしない
- 文末のピリオドを忘れる
といったことがあります。
中学校のテストでは、意味が分かるだけでなく、正しく書けるかどうかも問われます。
つまり、「聞けば分かる英語」と「自分で正確に書ける英語」は別の力なのです。
小学校で英語が好きだったことは、とても良いことです。
ただし、それだけで中学校のテストでも高得点が取れるとは限りません。
② 英単語を覚える習慣が身についていない
中学校の英語で大きな壁になりやすいのが、英単語です。
中学校では、学習する語彙が増え、英文を読んだり書いたりするために、多くの単語を身につける必要があります。
例えば、
study(勉強する)
usually(ふだん、たいてい)
Wednesday(水曜日)
など、つづりが長かったり、発音とスペルの関係が分かりにくかったりする単語も登場します。
ここで大切なのは、単語を何回書いたかではありません。
「何も見ずに、意味が分かり、必要に応じて正しく書けるか」です。
例えば、英単語を10回ずつノートに書いても、翌日には忘れていることがあります。
それでは、十分に定着したとは言えません。
おすすめなのは、次の学習方法です。
1.単語の発音と意味を確認する
2.スペルをよく見て覚える
3.単語を隠して、自分で書いてみる
4.間違えた単語を重点的に練習する
5.翌日や数日後に、もう一度テストする
特に重要なのは、3番目と5番目です。
何も見ずに書くこと、そして時間を置いて確認すること。
この繰り返しによって、覚えた単語を使える知識へと変えていきます。
③ 文法を理解せず、英文を丸暗記している
3つ目は、英文の仕組みを理解していないことです。
例えば、次の英文を見てください。
I play tennis.
He plays tennis.
どちらも「テニスをする」という内容ですが、主語が変わることで動詞の形も変わっています。
中学校では、このような文法のルールを理解し、使い分ける力が必要になります。
また、
I am a student.
I play tennis.
この2つの英文では、使われている動詞の種類が異なります。
前者はbe動詞、後者は一般動詞です。
この違いがあやふやなまま学習を進めると、否定文や疑問文を学ぶ段階で混乱しやすくなります。
例えば、
I am not a student.
I do not play tennis.
というように、否定文の作り方も異なります。
中学校では、こうした文法事項を段階的に学習していきます。
だからこそ、例文を丸暗記するだけでなく、
「なぜ、この語順になるのか」「なぜ、この動詞の形になるのか」
を理解することが大切です。
小6の今、確認してほしい5つのポイント
中学校で英語につまずかないために、次の5つを確認してみましょう。
□ アルファベットの大文字・小文字を正確に書ける
□ 基本的な英単語を読んだり、意味を理解したりできる
□ 身近な英単語を、見ずに書ける
□ 簡単な英文を読んで意味を理解できる
□ 覚えた単語や英文を、後日もう一度確認する習慣がある
すべて完璧である必要はありません。
大切なのは、今の段階で何ができていて、何ができていないのかを把握することです。
苦手な部分が分かれば、そこを優先して練習できます。
中学入学前に英語を先取りすべき?
保護者の方からよく出る疑問の一つが、
「中学校に入る前に、英語をどこまで先取りすればよいのでしょうか?」
というものです。
結論から言えば、**先取りの範囲よりも、今の理解度に合った学習をすることが重要**です。
例えば、アルファベットや基本単語の読み書きが不安定な子であれば、まずはそこを確実にする必要があります。
一方、基本的な単語を読み書きできる子であれば、be動詞や一般動詞など、中学校で学ぶ文法の予習を進めることも効果的です。
ただし、英文法を先取りする場合も、説明を聞いて終わりでは不十分です。
学習した英文を自分で書き、主語や動詞を変えても正しく表現できるかを確認することが大切です。
個別ゼミLEAFでは、一人ひとりの理解度に合わせて、
「何を」「どの順番で」「どのレベルまで」「どれくらい演習するか」
を明確にし、学習を進めていきます。
単語の基礎が必要な子には、単語の定着から。
文法の予習に進める子には、中学校の内容を段階的に。
そして、学習した内容は問題演習と確認テストを通して、定着を確認します。
「英語が好き」から「英語が得意」へ。
そのためには、正しい順番で学び、自分で使えるまで練習することが大切なのです。
まとめ|中学英語で差がつくのは、入学前の準備と勉強方法
今回お伝えした、中学英語でつまずく3つの理由は、
① 聞いて分かっても、正しく読み書きできない
② 英単語を覚える習慣が身についていない
③ 文法を理解せず、英文を丸暗記している
ということです。
小学校で英語が好きだったことは、大きな強みです。
その気持ちを中学校でも維持するために、今から基本的な単語の読み書きや学習習慣を身につけておきましょう。
英語は、一度苦手意識を持ってしまうと、勉強そのものが負担になりやすい教科です。
だからこそ、新中1になる今の時期に、無理なく確実に基礎を固めることが大切です。
次回は、
【第4回】中学で成績が下がる子は、小学生のうちから勉強の仕方が違う?
をお届けします。
「勉強しているのに点数が伸びない」という子に共通する学習習慣と、その改善方法について詳しく解説します。
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