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子どもに「読書感想文を手伝って!」と言われたら~5回シリーズ 第3回~

  • 執筆者の写真: leaf-fukui
    leaf-fukui
  • 8月5日
  • 読了時間: 5分

更新日:8月7日

子どもに「読書感想文を手伝って!」と言われたら


こんにちは。福井市の学習塾・進学塾、個別ゼミLEAFの飯田です。

前回は、「テーマを決めて、そのテーマにつながる場面を2~3つ選ぶこと」が、あらすじにならない読書感想文を書くコツだとお話ししました。

今回は、その場面について「どうしてそう思ったのか」を深める方法をご紹介します。



第3回 読書感想文の書き方


「どうしてそう思ったの?」の質問で文章が増える


「テーマも決まったし、書く場面も決まった。でも、そこから文章が増えません……。」

これは、多くのお子様がぶつかる壁です。

例えば、お子様が書いた文章が、

「主人公があきらめなかったので、すごいと思いました。」これだけだったとします。

「もっと書きなさい。」と言っても、なかなか続きは出てきません。


実は、お子様に足りないのは「文章力」ではありません。

自分の考えを言葉にする「きっかけ」なのです。

このきっかけを作るために、保護者の方が「インタビュアー」になります。



保護者の方は「先生」ではなく「インタビュアー」


「ここはこう書いた方がいいよ。」「この言葉を使ってみたら?」

ついアドバイスをしたくなる気持ちはよく分かります。

しかし、それでは保護者の方の文章になってしまいます。

文章は教えません。

代わりに、質問をします。

質問によって、お子様の考えを引き出すのです。



実際にやってみましょう


例えば、お子様が、

「主人公があきらめなかったので、すごいと思いました。」と書いたとします。

ここからインタビューを始めます。


質問①

「どうして、すごいと思ったの?」


お子様

「何回失敗しても、やめなかったから。」


文章にすると

主人公は何回失敗しても挑戦を続けていました。その姿を見て、私はとてもすごいと思いました。


これだけでも文章が増えました。


質問②

「もし自分だったらどうする?」


お子様

「たぶん途中でやめていたと思う。」


文章にすると

私だったら、何回も失敗したら途中であきらめてしまうと思います。だから、最後まで頑張った主人公は本当にすごいと思いました。


「自分」が入ることで、感想文らしくなります。


質問③

「似たような経験はある?」


お子様

「サッカーの試合で負けたことがある。」


文章にすると

私もサッカーの試合で負けてしまい、もうやめたいと思ったことがあります。でも、練習を続けたことで少しずつ上達しました。そのときのことを思い出しました。


ここまで来ると、「本」と「自分」がつながります。


質問④

「この本を読んで何を学んだ?」


お子様

「失敗しても続けることが大切だと思った。」


文章にすると

この本を読んで、失敗しても努力を続けることが大切だと分かりました。


質問⑤

「これから自分はどうしたい?」


お子様

「勉強も頑張りたい。」


文章にすると

これからは勉強でも、難しい問題があってもすぐにあきらめず、最後まで挑戦したいと思います。



気付けば200~300字になっています


最初は、「主人公があきらめなかったので、すごいと思いました。」という短い文章でした。


しかし、

・どうして?

・自分だったら?

・同じような経験は?

・何を学んだ?

・これからどうする?

という5つの質問をするだけで、200~300字程度の文章になります。

文章を無理に長くしようとしたのではありません。

考えを深めた結果、自然と文字数が増えたのです。

これが「質問によるインタビュー法」です。



インタビューでは「正解」を求めません


ここで一つ、大切なことがあります。

質問をするときに、

「こう答えてほしい。」と思わないことです。


例えば、

「主人公は優しかったね。」と決めつけるのではなく、

「主人公を見てどう思った?」と聞きます。


お子様が、

「かっこいいと思った。」と答えれば、それがそのお子様の感想です。

「かわいそうだった。」でも構いません。


読書感想文に一つだけの正解はありません。

お子様自身が感じたことこそが、一番大切なのです。



ワンポイントアドバイス


「どうしてそう思ったの?」

この一言だけで、お子様はもう一度考えるようになります。

そして、その考えを言葉にする力が少しずつ身に付いていきます。


読書感想文だけでなく、国語の記述問題や面接、小論文でも、この「理由を説明する力」は大きな武器になります。

だから、答えを教えるよりも、「考えるきっかけ」を作ることが大切なのです。



今日からできる親子チャレンジ


今日、お子様が読んでいる本について、次の5つを聞いてみてください。

① どうしてそう思ったの?

② 自分だったらどうする?

③ 同じような経験はある?

④ この本から何を学んだ?

⑤ これからどうしていきたい?


ポイントは、答えを評価しないことです。

「なるほど。」「そう考えたんだね。」と受け止めてあげるだけで、お子様は安心して自分の考えを話せるようになります。



次回予告


ここまでで、

・テーマを決める

・場面を選ぶ

・考えを深める

という準備ができました。


次回はいよいよ、「1,200字はこう書く!」をテーマに、読書感想文の完成形をご紹介します。

構成の作り方から、書き出し、場面のつなぎ方、まとめ方まで、一つの読書感想文が完成する流れを具体例を交えながら詳しく解説します。


<各回へのリンク>


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